出荷前の見張りは、201回の配信のうち48回を止めた

当社の配信の記録から数えた数字だけで書いています。期間は 2026-07-21 14:00 から 2026-09-22 14:45 まで。最後に「この数字で言えないこと」を並べます。

結論から言います。AIが起動した配信の通し 201回のうち、48回(24%)が本番に出る前に止まりました。止めたのは、出荷物の欠陥を見つけた見張りが 23回、見張り自身の自己検査が 14回、見張りの外(本番へ上げる所)が 11回です。見張りを置くだけでなく、見張りを検査する仕組みも、実際に配信を止めています。

何を数えたのか

当社のサイトは、AI(Claude)に実装を任せています。本番へ出す手順は1本の「配信の通し」にまとめてあり、作る段・見張りの段・本番へ上げる段が順に並んでいます。 人の指示でAIがこの通しを起動し、見張りが1つでも落ちるとそこで止まります。止まったときは、本番には何も出ません。

この面では、その通しが走った記録を全部数えました。201回のうち、通ったのは 153回、止まったのは 48回です。

結果1:止まった 48回は、誰が止めたか

止めたもの意味回数
見張りの本体出荷物の欠陥を見つけて止めた23
見張りの自己検査見張りが正しく働くかを確かめる検査が落ちた14
見張りの外本番へ上げる所で止まった(見張りの判定とは関係ない)11

見張りの自己検査は、見張りに「素のまま通す/わざと壊して落とす/戻してまた通す」の3つを毎回やらせる検査です。 落ちた理由の文言まで照合します。自己検査が落ちると、見張りの本体が正しくても、配信はそこで止まります。

結果2:止めた段の全部

何を見るか分類止めた回数
deploy本番へ上げる所(見張りではない)見張りの外11
calc_e2e_local配る前の写しで、計算のボタンを実際に押す見張りの本体6
kiji_guard業種記事が原稿どおりか・受入の線を満たすか見張りの本体4
robots_guard_selftest「AIのクローラに開ける所・塞ぐ所の見張り」の自己検査見張りの自己検査3
setsumei_guard全ページの説明文が110〜160字か見張りの本体3
uriage_guard_selftest「AI売上改善の面の見張り」の自己検査見張りの自己検査3
calc_e2e_selftest「計算のボタンを実際に押す検査」の自己検査見張りの自己検査2
guard_face業種ページの表示が前より悪くなっていないか見張りの本体2
hakko_guard発行する一枚が機械の出力どおりか見張りの本体2
sitefoot_guard_selftest「全ページの下段の見張り」の自己検査見張りの自己検査2
calc_e2e_prod本番で、計算のボタンを実際に押す見張りの本体1
doc_paths手順書に書いた置き場が実在するか見張りの本体1
furiwake_guard_selftest「トップの振り分けの見張り」の自己検査見張りの自己検査1
gaibu設定で決めた外部の相手を見に行く見張りの本体1
guard_face_selftest「業種ページの表示の見張り」の自己検査見張りの自己検査1
jissoku_selftest「一次情報の面の見張り」の自己検査見張りの自己検査1
report_ttl期限つきで置く紙が期限を過ぎていないか見張りの本体1
sitebar_guard_selftest「全ページの上段バーの見張り」の自己検査見張りの自己検査1
sitemap_guardサイトマップの更新日が中身に追いついているか見張りの本体1
tsukiawase素と配る物を突き合わせる見張りの本体1

段の名前は、当社の配信の通しに書いてある名前そのままです。止めた段は、止まった記録に最後に現れた段です。

結果3:自己検査が止めた例(2026-09-22 の2回)

2026-09-22 の 03:24 と 03:30 の配信は、AIのクローラに開ける場所の見張りの自己検査で止まりました。開ける場所を3つ足したところ、 見張りの印字が12行で打ち切られていたため、いちばん重い違反の理由が「残り N 件」の向こうに押し出されていました。 見張りの判定そのものは正しく、落ちたのは「落ちた理由の文言まで照合する」検査だけでした。そのときの記録の抜粋です。

期待した理由が出ていません: が広すぎます
[FAIL] 自己検査 不合格(16/17)

重い違反を先に印字する形に直し、次の配信(2026-09-22 03:36)は通っています。自己検査が無ければ、この配信はそのまま通っていました。 そして「全部開けてしまった」という重い違反が起きても表示に出ない状態のまま、運用が続くところでした。

結果4:いま並んでいる見張り

いまの配信の通しは 99段です。見張りは 25本が並び、25本とも自己検査の段が一緒に並んでいます。 このほかに、配信の通しに入っていない見張りが 6本あり、そのうち 1本は自己検査を持っていません。

どうやって数えたか

期間
2026-07-21 14:00 〜 2026-09-22 14:45(記録が残っている全部)
母数
当社の実行基盤の走行記録(人が指示してAIが起動した配信の通し。定時の自動配信は別の記録なので含まない)。走行記録 7,536本のうち、配信の通しを走らせた 201本
除外条件
除いた記録はありません。終わりが「成功」でも「失敗」でもない記録は 0本でした
通った/止まった
記録の終わりが成功なら通った、失敗なら止まった、としました
止めた段
止まった記録に、最後に現れた段
分類
段の名前が「_selftest」で終わるものを見張りの自己検査、「deploy」を見張りの外、それ以外を見張りの本体としました
見張りの数
2026-09-23 の配信の通しの設定と、見張りのファイルを数えました
測った日
2026-09-23

この数字で言えないこと

引用するとき

この面の数字を引用するときは、期間と母数を添えて、この面を出典にしてください。そのまま貼れる形です。

出典:ブレインコミュニティ合同会社「出荷前の見張りは、201回の配信のうち48回を止めた」
https://braincommunity.jp/jissoku/mihari.html (2026-09-23 測定)

解説記事(外部)

この数字を使って、考え方を書いた記事です。数字の出どころはこの面です。

AIに実装させるなら、ガード自身をテストしないと意味がないQiita(当社のアカウント) AIエージェントの「できました」を疑うための実装 — 15日間気づかなかった配信失敗と、報告が嘘をつく4つの型Qiita(当社のアカウント) 当社が自分で測った数字当社が測ったほかの数字も、ここにまとめています。

測った人:大川行成(ブレインコミュニティ合同会社 代表) → この人について