
寸法は測りました。それでも玄関を通りませんでした。
家具・インテリアでは、これが起きます。
測り間違いとはかぎりません。
置く場所に入るかどうかは、置く場所だけでは決まらないからです。
今回は、その分からなさがどこから来ているのかを分解します。
合うかどうかを決める条件が、お部屋の外にもあるからです。
置く場所の寸法は、伺えば分かります。
そこまで運ぶ道は、玄関も廊下も階段も通ります。
曲がり角では、長さと幅の両方が効きます。
梱包した状態の大きさは、商品の寸法より大きくなります。
全部を合わせて、はじめて入るかどうかが決まります。
六つの工程に分かれます。
一つ目、商品企画・仕入れ準備。
二つ目、接客・提案・契約。
三つ目、在庫・配送管理。
四つ目、納品・設置・アフターサービス。
五つ目、顧客フォロー・問い合わせ対応。
六つ目、経理・事務処理。
手間が生まれるのは、二つ目と四つ目です。
二つ目の接客・提案・契約で、入るかどうかを見込みます。
四つ目の納品・設置・アフターサービスで、その見込みが合っていたかが出ます。
今回は、二つ目を分解します。
搬入の道の寸法を、お客様が測っておられないからです。
置く場所の寸法は、たいてい測ってこられます。
玄関の幅を測っておられる方は、まずおられません。
階段の踊り場の広さも、同じです。
こちらから一つずつお願いして、あとで伺います。
伺うまでの間、そのご提案は決まりません。
見え方が、置く場所の光で変わるからです。
店の照明と、お宅の照明は違います。
窓からの光の向きでも変わります。
写真では、その差が出ません。
実物を見ていただくか、切れ端をお持ち帰りいただきます。
確かめていただくまで、決めきれません。
一つ変えると、他の物との釣り合いも変わるからです。
机を大きくすると、椅子との高さの関係が変わります。
色を濃くすると、隣の棚が浮いて見えます。
一点ずつではなく、まとまりで見ることになります。
まとまりの組み合わせは、点数を掛けた数になります。
その中から、お部屋に合う組を探します。
取り寄せる先が、商品ごとに違うからです。
在庫のある商品は、すぐお届けできます。
取り寄せの商品は、仕入れ先の都合になります。
受注してから作る商品は、さらに先です。
一式でご注文いただくと、いちばん遅い一点に揃います。
揃うまで、設置には伺えません。
据えてみて初めて分かることがあるからです。
床が水平でないことがあります。
壁が少し反っていることもあります。
図面の上では真っすぐでも、現物ではそうとはかぎりません。
据えてから、傾きを調整します。
調整の時間は、見積りには入っていません。
四つとも、同じ一件のご注文のことです。
それでも、測れる人も測る時期も揃っていません。
揃っていないので、決まりかけてからやり直しが起きます。
六つの工程ごとの一覧は、AI業務棚卸のページに置いてあります。
この記事では「そもそも、なぜその手間が生まれるのか」だけを書きました。
「AIを使って何ができるか」は、下のページに全部並んでいます。
家具・インテリアの六つの工程と、できること一覧
Q1.なぜ、この分からなさは家具・インテリアでだけ起きるのですか?
大きい物を、他人の家の中まで運ぶからです。
持ち帰れる大きさなら、入らない心配はありません。運ぶ道が細ければ、正しい商品でも届きません。
Q2.なぜ、事前に採寸に伺えば済むというわけにいかないのですか?
伺うのにも、人と時間がかかるからです。
ご成約の前に伺うと、決まらなかったときの費用が残ります。だから、金額を見て伺うかどうかを分けています。
Q3.なぜ、返品の負担が大きいのですか?
運ぶ費用が、往復ぶんかかるからです。
小さい品なら送料で済みます。大きな家具は、人手と車が要ります。戻した商品も、そのままでは新品として売れません。
Q4.なぜ、点数が増えるとご提案が急に難しくなるのですか?
組み合わせが掛け算で増えるからです。
三点なら数通りです。十点になると、釣り合いを見る組み合わせは一気に増えます。
Q5.何から始めればよいですか?
まず十件、ご成約から納品までに変更が何回あったかを数えることからです。
どの段階で変更が起きているかが分かります。多くは、搬入の条件が分かった時点です。
家具・インテリアのやり直しは、測り間違いだけでは起きません。
入るかどうかが、お部屋の外の条件で決まるからです。
玄関も廊下も階段も、お客様は測っておられません。
だから、運んでみるまで確かになりません。
運ぶ前に確かめられないなら、伺い方を変えるしかありません。
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家具・インテリアの六つの工程が、そのまま並んでいます。
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ブレインコミュニティ合同会社
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代表は製造設計を十四年、業務改善のコンサルティング、そしてAIの実装。
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