
お引き渡しの日が、いちばん良い状態とはかぎりません。
造園・外構では、植えた木がそこから育ちます。
三年後には、別の大きさになっています。
だから、ご提案の時点で二つの姿をお示しすることになります。
今回は、その「あとから変わる」がどこに効いてくるのかを分解します。
納めたものが、そのあとも変わり続けるからです。
石やブロックは、置いたままの形です。
植えた木は、毎年伸びます。
同じ庭の中に、変わらないものと変わるものが混じっています。
何年後にどうなるかは、その土地の日当たりと水はけで違います。
だから、渡す図が一枚では済みません。
六つの工程に分かれます。
一つ目、現地確認とデザインの下調べ。
二つ目、ご提案とご契約。
三つ目、材料と職人の手配。
四つ目、施工と進捗の記録。
五つ目、お引き渡しと定期点検。
六つ目、請求と経費の集計。
手間が生まれるのは、二つ目と四つ目です。
二つ目のご提案とご契約で、いまの姿と育ったあとの姿を両方お示しします。
四つ目の施工と進捗の記録で、現場で変わった分を残します。
今回は、二つ目を分解します。
お引き渡しの日の姿と、何年か後の姿が違うからです。
植えたばかりの木は、細くて低いままです。
絵に描くと、育ったあとの姿になりがちです。
その差を先にお伝えしないと、渡した日にご説明することになります。
逆に、いまの姿だけをお見せすると、寂しく見えます。
だから、二つを並べてお示しします。
一本ごとに、形と大きさが違うからです。
同じ種類でも、枝ぶりがそろいません。
市場で見て、その一本を選びます。
選んだ一本が、その庭に入ります。
次に同じ庭を作ることはできません。
見積もりも、その一本ごとに動きます。
土が濡れていると、作業ができないからです。
雨のあとは、重機が入れないことがあります。
掘った穴に水がたまれば、植えられません。
コンクリートも、乾く時間が要ります。
一日空くと、後ろが全部ずれます。
職人さんの手配も、そのたびに組み直します。
木が根を張れる季節が、種類ごとに決まっているからです。
同じ木でも、動かしてよい時期があります。
外れた時期に植えると、根が付きません。
工事の都合とは、別に決まっています。
合わないときは、その部分だけ後日になります。
後日の一回ぶんが、別の段取りになります。
育ち方が、そのお宅の環境で変わるからです。
日当たりの良い庭と、そうでない庭があります。
水のやり方でも変わります。
同じ木を同じ日に植えても、二年後は違う姿です。
枯れたときのご連絡は、こちらに来ます。
何を植えたかの記録が、そこで要ります。
四つとも、同じ一つの庭のことです。
それでも、完成した時点が終わりになりません。
終わらないので、何を植えたかを長く持ち続けます。
六つの工程ごとの一覧は、AI業務棚卸のページに置いてあります。
この記事では「そもそも、なぜその手間が生まれるのか」だけを書きました。
「AIを使って何ができるか」は、下のページに全部並んでいます。
造園・外構の六つの工程と、できること一覧
Q1.なぜ、写真の事例をそのまま提案に使えないのですか?
写っているのが、何年か経ったあとの姿だからです。
美しい事例ほど、時間が経っています。同じ日に植えても、その日はその姿になりません。
Q2.なぜ、同じ図面でも金額が変わるのですか?
使う木や石が、一つずつ違う現物だからです。
規格品ではありません。市場で選んだその一本、その一枚で決まります。
Q3.なぜ、工期が読みにくいのですか?
土と天気の都合が、予定より優先されるからです。
濡れていれば入れません。乾くまで待ちます。待った分だけ、後ろがずれます。
Q4.なぜ、定期点検の案内が手間になるのですか?
伺う時期が、植えたものごとに違うからです。
剪定の適期は種類ごとに決まっています。お宅ごとに、別々の月を持ち続けます。
Q5.何から始めればよいですか?
一件で、何本の植木を一つずつ選んでいるかを数えることからです。
選んだ本数が、規格品として扱えない部分です。その分が、見積もりと発注に効いてきます。
造園・外構の手間は、工事の作業から来ているのではありません。
納めたあとも形が変わるところから来ています。
だから、お引き渡しの日と何年か後の、二つの姿をお示しします。
渡した日が終わりにならないので、記録も長く続きます。
育つのを止められないなら、記録を持ち続ける手間のほうを軽くするしかありません。
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ブレインコミュニティ合同会社
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代表は製造設計を十四年、業務改善のコンサルティング、そしてAIの実装。
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