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なぜ、中古車販売の仕事は手作業のままなのですか?

監修:大川行成(ブレインコミュニティ合同会社 代表/元・富士通総研 BPRコンサルタント)

業務改善とAIの側から、中古車販売の仕事の形を分析しています。資格が要る手続きそのものの判断や助言をするものではありません。 → この人について

この記事は当社の型に沿って機械が組み、大川行成が八十五本すべてを確認しています。

なぜ中古車販売は、在庫が入れ替わるたび書き直しになるのか?同じ一台が二つと無い仕組み

同じ車種、同じ年式の二台が、同じ値段になりません。

中古車販売では、これがあたり前です。

走った距離も、傷の場所も、前の持ち主の扱い方も、一台ずつ違います。

だから、値段を比べる相手が、その一台にはいません。

今回は、その「二つと無い」がどこに効いてくるのかを分解します。

なぜ、中古車販売の仕事は手作業のままなのですか?

扱う商品が、一台ごとに別の商品だからです。

新車なら、型番が同じなら中身も同じです。

中古車は、型番が同じでも中身が違います。

前の持ち主の使い方が、そのまま一台ごとの差になっています。

その差は、書き出さないと誰にも見えません。

だから、一台ごとに書くことになります。

中古車販売の仕事は、どんな流れでできていますか?

六つの工程に分かれます。

中古車販売の六つの工程 1 仕入れの準備 2 ★手間が集まる 集客・販売促進 3 ★手間が集まる 契約・手続き準備 4 納車・整備 5 納車後の点検・ご 相談 6 請求と売上の集計
図1 中古車販売の六つの工程と、手間が集まる工程

一つ目、仕入れの準備。

二つ目、集客・販売促進。

三つ目、契約・手続き準備。

四つ目、納車・整備。

五つ目、納車後の点検・ご相談。

六つ目、請求と売上の集計。

手間が生まれるのは、二つ目と三つ目です。

二つ目の集客・販売促進で、その一台だけの説明を毎回ゼロから書きます。

三つ目の契約・手続き準備で、その一台だけの数字を書類ごとに写します。

今回は、二つ目を分解します。

なぜ「集客・販売促進」は、型を作っても楽にならないのですか?

売りになる点が、一台ごとに違うところにあるからです。

ある一台は、距離が短いことが売りです。

別の一台は、距離は長くても整備の記録が全部そろっています。

また別の一台は、その色がもう作られていません。

同じ型に当てはめると、その一台の売りが消えます。

消さずに書こうとすると、毎回ゼロからになります。

1.なぜ、値段を決めるのに時間がかかるのですか?

比べる相手が、まったく同じ一台ではないからです。

相場の表には、車種と年式ごとの幅が出ています。

幅のどこに入るかは、その一台を見ないと決まりません。

同じ年式でも、装備が一つ違えば動きます。

その判断は、値段の表には書いてありません。

決めた理由は、決めた人の頭の中にだけ残ります。

2.なぜ、写真の不足に後から気づくのですか?

どこを写すべきかが、一台ごとに変わるからです。

傷がある車は、傷を写しておく必要があります。

傷が無い車には、その写真がありません。

何枚あればよいという決まった数がありません。

足りないと分かるのは、お問い合わせをいただいたときです。

そのときには、その一台がもう店にないこともあります。

3.なぜ、お問い合わせへの返事が長くなるのですか?

お尋ねの中身が、その一台についてだけだからです。

「この車の下回りはどうですか」と伺われます。

答えは、その一台を見に行かないと分かりません。

見に行った人と、返事を書く人が違うこともあります。

同じ質問が別の車で来ても、答えは使い回せません。

一件ずつ、その一台の話になります。

4.なぜ、掲載を止めるのが遅れるのですか?

売れた一台の情報が、何か所にも載っているからです。

自社のサイトに載せています。

車を探す方が見られるサイトにも載せています。

紙の情報誌に出していることもあります。

売れたその日に、全部を同時に消すのは手作業です。

残っていると、もう無い一台にお問い合わせが来ます。

同じ一台が二つと無いので、書いたものを次の一台に使えない 走った距離 傷と修理の履歴 装備と色 前の持ち主の扱い方 人が四つを見て、その一台の説明文と値段を決める 決めた理由が残らないので、次の一台でまた最初から決める
図2 同じ一台が二つと無いので、書いたものを次の一台に使えない

四つとも、その一台にしか当てはまりません。

だから、前の一台で書いた文が使えません。

使えないので、在庫が入れ替わるたびに書き直しになります。

できることの一覧は、どこにありますか?

六つの工程ごとの一覧は、AI業務棚卸のページに置いてあります。

この記事では「そもそも、なぜその手間が生まれるのか」だけを書きました。

「AIを使って何ができるか」は、下のページに全部並んでいます。

中古車販売の六つの工程と、できること一覧

https://braincommunity.jp/tanaoroshi/site/chuko.html

いま月額で払っている道具を、自社のしくみに置き換える

https://braincommunity.jp/okikae/

お客様や取引先からお預かりした情報が、どこで外へ広がるのかは、中古車販売で、預かった情報が外へ広がる理由で説明しています。

中古車販売の六つの工程と、手間が生まれる場所

六つの工程それぞれに、人がやっている作業があります。

1. 仕入れの準備

買い取り・下取り車両の査定情報 台帳書き写し

オークション・仕入れ車両情報の自動収集と整理

過去の販売データから人気車種・価格帯の傾向分析

相場と仕入れ価格の突き合わせ

2. 集客・販売促進 ※この記事で取り上げた工程

在庫車両の広告文・紹介文の下書き作成

顧客からの問い合わせ内容への自動応答と来店予約受付

顧客の希望条件に合う在庫車両の自動検索と提案

掲載写真の不足チェック

3. 契約・手続き準備 ※この記事で取り上げた工程

顧客情報・車両情報からの見積書 下書き作成

契約書・重要事項説明書の下書き作成

陸運局提出書類(名義変更など)の下書き作成

下取り車の査定情報の書き写し

4. 納車・整備

整備記録の台帳書き写し

納車スケジュールの自動調整と関係者への通知

整備部品の在庫管理と発注提案

納車前点検の照合

5. 納車後の点検・ご相談

車検・点検時期の顧客への自動通知

顧客からの故障・相談内容への回答下書き作成

顧客の購入履歴・整備履歴からの次の提案の下書き

保証内容と修理履歴の突き合わせ

6. 請求と売上の集計

販売・整備費用の請求書 下書き作成

売上・仕入れ・経費の自動集計とレポート作成

顧客情報の重複・表記ゆれ整理

自動車税・リサイクル料の精算の照合

よくあるご質問

Q1.なぜ、新車の販売では同じことが起きないのですか?

新車は、同じ型番なら中身も同じだからです。

説明文はメーカーの資料をそのまま使えます。中古車には、その一台ぶんの資料がありません。

Q2.なぜ、相場の表があっても値段が決まらないのですか?

表に出ているのが、幅であって一点ではないからです。

同じ車種でも上と下で開きがあります。その一台がどこに入るかは、見た人の判断です。

Q3.なぜ、在庫が多いほど手間が増えるのですか?

一台ごとの作業が、そのまま台数ぶんになるからです。

百台あれば、百通りの説明文と百通りの値段があります。まとめて片づく部分がありません。

Q4.なぜ、売れた車の記録が後で必要になるのですか?

納めたあとのご相談が、その一台についてだからです。

どんな整備をして納めたかを見ないと答えられません。台帳のどこにあるかを探すところから始まります。

Q5.何から始めればよいですか?

一台を売るまでに、同じ数字を何回書き写しているかを数えることからです。

仕入れ、掲載、見積、契約、登録で、同じ車台番号と走行距離が出てきます。その回数が、一台ぶんの手間です。

まとめ

中古車販売の手間は、台数から来ているのではありません。

一台ごとに中身が違うところから来ています。

違うので、前の一台に書いたものが次に使えません。

だから、在庫が入れ替わるたびに最初からになります。

一台ごとの違いを消せないなら、書き写す回数のほうを減らすしかありません。

まず、何から始めればよいですか?

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中古車販売の六つの工程が、そのまま並んでいます。

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