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ブレインコミュニティ合同会社が、ガソリンスタンドでタンクの中の値段が混ざる仕組みを解説します。

なぜガソリンスタンドは、一円の値づけに悩むのか?タンクの中で違う値段の油が混ざる仕組み

いま売っている一リットルが、いくらで仕入れた分なのか言えません。

ガソリンスタンドでは、これがふつうです。

帳簿がいい加減なのではありません。

タンクの中で、違う値段で入れた油が混ざっているからです。

今回は、その混ざりがどこから来ているのかを分解します。

なぜ、ガソリンスタンドの値づけは手作業のままなのですか?

仕入れ値が、売っている最中にも動くからです。

卸の値段は、決まった周期で変わります。

変わったあとも、タンクには前の値段の油が残っています。

そこへ新しい油が入って、混ざります。

混ざったあとは、どちらの油かを分けられません。

だから、一リットルの原価は平均で持つことになります。

ガソリンスタンドの仕事は、どんな流れでできていますか?

六つの工程に分かれます。

ガソリンスタンドの六つの工程 1 計画・準備 2 お客様を呼ぶ・契 3 燃料・人の段取り 4 ★手間が集まる 給油・サービス提 5 お客様対応・事後 6 ★手間が集まる 日報と請求・仕入 れ処理
図1 ガソリンスタンドの六つの工程と、手間が集まる工程

一つ目、計画・準備。

二つ目、お客様を呼ぶ・契約。

三つ目、燃料・人の段取り。

四つ目、給油・サービス提供。

五つ目、お客様対応・事後。

六つ目、日報と請求・仕入れ処理。

手間が生まれるのは、四つ目と六つ目です。

四つ目の給油・サービス提供で、その日の売りが決まります。

六つ目の日報と請求・仕入れ処理で、混ざった原価と突き合わせます。

今回は、四つ目を分解します。

なぜ「給油・サービス提供」は、売るたびの利ざやが読めないのですか?

売っている油の原価が、平均でしか分からないからです。

朝に入れた油と、先週の油が同じタンクにあります。

値段は違いますが、出てくるのは同じ油です。

一リットルごとに、どちらから出たかは決められません。

だから、原価は残量と仕入れの平均で計算します。

平均は、次の仕入れが入るたびに動きます。

1.なぜ、近隣の値段を毎日見に行くことになるのですか?

お客様が、走りながら看板を比べておられるからです。

同じ道沿いに、何軒か並んでいます。

値段は、外から見えるところに出ています。

一円違えば、通り過ぎられることがあります。

だから、近隣が下げれば、こちらも考えます。

考える材料は、見に行かなければ手に入りません。

2.なぜ、在庫の量を毎日測ることになるのですか?

地下のタンクの中が、外からは見えないからです。

残りの量は、計器で分かります。

計器の数と、売った量から計算した数は、少しずれます。

ずれが大きくなると、漏れの心配が出ます。

心配かどうかを分けるには、毎日の数を並べるしかありません。

並べるには、毎日測って書き残すことになります。

3.なぜ、法人のお客様の請求が月末に集まるのですか?

給油のたびではなく、月でまとめてお支払いいただくからです。

法人のお客様は、カードや伝票で給油されます。

その場ではお金をいただきません。

一か月ぶんを集めて、請求します。

車ごと、部署ごとに分ける必要のある会社もあります。

分け方は会社ごとに違うので、まとめて処理できません。

4.なぜ、給油以外のサービスの時間が読めないのですか?

来られる時刻を、お客様が決めておられるからです。

洗車もオイル交換も、承ってから始めます。

その最中に、給油のお客様が入ってこられます。

給油は待たせられないので、そちらへ手が回ります。

戻ってきて、続きをします。

だから、一件にかかる時間が読めません。

タンクの中で、違う値段で仕入れた油が混ざっている タンクに残っていた油 今回入れた油の値 表に出している売値 近隣の店の売値 人が四つを見て、その日の売値を決める 一リットルあたりの利ざやが、いくらなのか常には分からない
図2 タンクの中で、違う値段で仕入れた油が混ざっている

四つとも、同じ一つのタンクのことです。

それでも、混ざったあとは元の値段に分けられません。

分けられないので、値づけは平均を見ながらの判断になります。

できることの一覧は、どこにありますか?

六つの工程ごとの一覧は、AI業務棚卸のページに置いてあります。

この記事では「そもそも、なぜその手間が生まれるのか」だけを書きました。

「AIを使って何ができるか」は、下のページに全部並んでいます。

ガソリンスタンドの六つの工程と、できること一覧

https://braincommunity.jp/tanaoroshi/site/gs.html

よくあるご質問

Q1.なぜ、この混ざりはガソリンスタンドでだけ起きるのですか?

売る物が液体で、一つのタンクに集まるからです。

箱で仕入れる商品なら、どの箱がいくらだったか分かります。液体は、入れた時点で前の分と一つになります。

Q2.なぜ、タンクを分ければ済むというわけにいかないのですか?

地下のタンクは、簡単には増やせないからです。

設備そのものを埋め直すことになります。分けても、どちらから出すかを切り替える手間が増えます。

Q3.なぜ、値段を先に決めておけないのですか?

仕入れ値も近隣の値段も、こちらでは決められないからです。

どちらも外から動きます。動いた分をどう反映するかだけが、こちらで決められる部分です。

Q4.なぜ、量を多く仕入れても得とはかぎらないのですか?

値が下がったときに、高い油が残るからです。

安いときに満たせば得です。そのあと相場が下がれば、周りより高い原価のまま売ることになります。

Q5.何から始めればよいですか?

まず一か月、仕入れの日と値、売値を変えた日を一枚に並べることからです。

仕入れの動きと値づけの動きのずれが見えます。そのずれが、利ざやの振れ幅です。

まとめ

ガソリンスタンドの利ざやは、売値だけでは決まりません。

タンクの中の混ざった原価で決まります。

混ざったあとは、元の値段に分けられません。

分けられないので、平均を見ながら値を決めることになります。

混ざりを止められないなら、平均の見え方を変えるしかありません。

まず、何から始めればよいですか?

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AI業務棚卸(無料・登録不要)

https://braincommunity.jp/tanaoroshi/site/gs.html

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ブレインコミュニティ合同会社

現場の手作業の隙間を、AIで自動化する受託開発です。

代表は製造設計を十四年、業務改善のコンサルティング、そしてAIの実装。

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