
子どもたちが帰ったあとから、机に向かう時間が始まる。
保育園・幼稚園では、これが毎日続きます。
書きものが多いのは、出来事が多いからではありません。
一つの出来事を、渡す先ごとに書き分けているからです。
今回は、その書き分けがどこから来ているのかを分解します。
同じ出来事を、渡す相手ごとに違う言葉で書いているからです。
午前中に一人の子が転んだ、という出来事があります。
日誌には、その日の流れの一部として入ります。
連絡帳には、その子の保護者に向けた言葉で入ります。
成長の記録には、その子の育ちの一部として入ります。
同じ一つの出来事なのに、三つとも書き出しから違います。
六つの工程に分かれます。
一つ目、計画・準備。
二つ目、入園のご案内と手続き。
三つ目、保育の準備と日々の記録。
四つ目、保育・教育活動。
五つ目、卒園と保護者対応。
六つ目、保育料の請求と行政報告。
手間が生まれるのは、三つ目と四つ目です。
三つ目の保育の準備と日々の記録で、書く枠が決まります。
四つ目の保育・教育活動で、書く中身になる出来事が起きます。
今回は、四つ目を分解します。
書く回数が、出来事の数ではなく渡す先の数で決まるからです。
一日に起きる出来事の数は、だいたい同じです。
それでも、書く回数は同じにはなりません。
日誌、連絡帳、成長の記録、報告と、渡す先が並んでいます。
渡す先が増えれば、同じ出来事を書く回数も増えます。
出来事を減らすことはできないので、増えた分はそのまま時間になります。
読む人が、その子の保護者ひとりに決まっているからです。
同じ行事に出ていても、書く中身は子どもごとに違います。
前の日に何を書いたかも、子どもごとに違います。
同じ言葉を続けて使うと、見ていないように読まれます。
だから、一人ずつ違う言葉を探すことになります。
人数のぶんだけ、探す回数が増えます。
日々の記録が、その子ごとに束ねられていないからです。
日誌はその日ごとに書かれています。
成長の記録は、その子ごとにまとめます。
束ね方が違うので、そのまま写すことができません。
何か月ぶんかの日誌を、その子の名前で拾い直します。
拾い直しは、書いた本人でも時間がかかります。
気づいた時間に、その人が子どものそばにいるからです。
危なかった場面は、保育の最中に起きます。
そのとき手を離せば、別の危なさが生まれます。
書けるのは、子どもたちが帰ってからです。
帰ってから書いた紙が、次の朝に回ります。
同じ危なさが、その一日の間にもう一度起きることがあります。
どの子が写っているかを、人が見て分けるしかないからです。
行事では、何百枚も撮ります。
撮ったあと、その子が写っている写真を選びます。
選ぶには、全部を一枚ずつ見ます。
一人ぶん選び終わっても、次の子でまた全部を見ます。
枚数と人数を掛けた回数だけ、目を通しています。
四つとも、同じ一日に起きたことを書いています。
それでも、宛先も言葉づかいも束ね方も揃っていません。
揃っていないので、一つの出来事が四回書かれます。
六つの工程ごとの一覧は、AI業務棚卸のページに置いてあります。
この記事では「そもそも、なぜその手間が生まれるのか」だけを書きました。
「AIを使って何ができるか」は、下のページに全部並んでいます。
保育園・幼稚園の六つの工程と、できること一覧
Q1.なぜ、この書き分けは保育の仕事でだけ起きるのですか?
同じ出来事を受け取る相手が、何種類もいるからです。
子ども本人、保護者、園の職員、行政。それぞれ知りたい形が違います。一つの書き方で全部に渡すことができません。
Q2.なぜ、決まった様式にすれば済むというわけにいかないのですか?
様式を揃えても、宛先が減らないからです。
書く枠を同じにしても、保護者に渡す言葉と行政に出す言葉は同じにできません。回数はそのまま残ります。
Q3.なぜ、行事の前後にとくに重くなるのですか?
出来事が集まる日ほど、渡す先も一度に増えるからです。
ふだんの日は日誌と連絡帳です。行事の日は、そこに報告と写真とお便りが加わります。
Q4.なぜ、経験の長い先生でも早く終わらないのですか?
書く速さより、書く回数のほうが効くからです。
一枚を速く書けても、枚数は子どもの人数と宛先の数で決まっています。速さでは枚数を減らせません。
Q5.何から始めればよいですか?
まず一日、同じ出来事が何枚の紙に書かれたかを数えることからです。
一つの出来事に何回書いているかが、自分の園の数字で分かります。
保育の書きものの多さは、出来事の数では決まりません。
一つの出来事を渡す先の数で決まります。
渡す先は、子ども・保護者・職員・行政と分かれています。
分かれているかぎり、同じ話を何度も書くことになります。
宛先を減らせないなら、一度書いたものの使い回し方を変えるしかありません。
業種を選ぶだけの無料の診断を開いてください。
AI業務棚卸(無料・登録不要)
保育園・幼稚園の六つの工程が、そのまま並んでいます。
手間がかかっている工程をクリックしてください。
その工程で使えるAIと、いまかかっている時間から、一年でどれだけ手間が減るかが、その場で出ます。
保育園・幼稚園が一覧に無ければ、お問い合わせいただければ無料で診断します。
登録もアンケートもいりません。
ブレインコミュニティ合同会社
現場の手作業の隙間を、AIで自動化する受託開発です。
代表は製造設計を十四年、業務改善のコンサルティング、そしてAIの実装。
ご相談とお見積りは無料です。