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ブレインコミュニティ合同会社が、通訳・翻訳で同じ語の訳が一つに決まらない仕組みを解説します。

なぜ通訳・翻訳は、訳し終わってからの見直しが長いのか?同じ語に正解が一つではない仕組み

訳し終わったあとに、もう一度あたまから読み直します。

通訳・翻訳では、この見直しが本文と同じくらいの時間になります。

間違いを探しているのではありません。

同じ語が、あちこちで別々に訳されていないかを見ています。

今回は、そのゆれがどこから来ているのかを分解します。

なぜ、通訳・翻訳の用語の統一は手作業のままなのですか?

同じ語でも、正しい訳が一つに決まらないからです。

ある英単語に、日本語の候補が三つあります。

分野が変われば、選ぶ候補も変わります。

同じ分野でも、お客様の会社で使っている言い方があります。

どれも間違いではありません。

間違いではないので、機械的にひとつへ寄せることができません。

通訳・翻訳の仕事は、どんな流れでできていますか?

六つの工程に分かれます。

通訳・翻訳の六つの工程 1 依頼の準備 2 顧客との契約 3 ★手間が集まる 作業の段取り 4 ★手間が集まる 翻訳・通訳 5 納品・事後対応 6 請求と入金の確認
図1 通訳・翻訳の六つの工程と、手間が集まる工程

一つ目、依頼の準備。

二つ目、顧客との契約。

三つ目、作業の段取り。

四つ目、翻訳・通訳。

五つ目、納品・事後対応。

六つ目、請求と入金の確認。

手間が生まれるのは、三つ目と四つ目です。

三つ目の作業の段取りで、どの訳語を使うかを先に決めます。

四つ目の翻訳・通訳で、決めたとおりに通っているかを確かめます。

今回は、四つ目を分解します。

なぜ「翻訳・通訳」は、訳し終わってからの作業が残るのですか?

語を選んだ判断が、その一か所にしか残らないからです。

三ページ目で、ある語をこう訳すと決めます。

決めたことは、その行にしか書かれていません。

二十ページ目で、同じ語がまた出てきます。

三ページ目でどう訳したかは、覚えているかどうかです。

覚えていなければ、別の候補を選びます。

1.なぜ、複数人で分けると、ゆれが増えるのですか?

選んだ理由が、その人の中にしか無いからです。

長い文書は、何人かで分けて訳します。

前半の人と後半の人が、別の候補を選びます。

どちらも、その文脈では正しい選び方です。

並べたときに、はじめて違いが出ます。

そろえるには、両方を読んだ人が一人要ります。

2.なぜ、お客様の社内の言い方を毎回伺うことになるのですか?

その会社だけの言い方が、辞書には載っていないからです。

同じ役職名でも、会社ごとに呼び方が違います。

製品の名前も、社内での略し方があります。

外から調べても出てきません。

伺うしかありませんが、答えられる方が決まっています。

その方の手が空くまで、そこは決まりません。

3.なぜ、前の案件の用語集をそのまま使えないのですか?

同じお客様でも、文書の種類で使い分けがあるからです。

契約書と、宣伝の文書では言葉の硬さが違います。

同じ語でも、片方では堅い訳、もう片方ではやわらかい訳になります。

前の用語集は、その種類のものです。

そのまま当てると、読み手に合わない文になります。

だから、毎回どこまで使うかを判断します。

4.なぜ、通訳では見直す時間そのものが取れないのですか?

その場で訳して、その場で終わるからです。

文書なら、あとから読み返して直せます。

通訳は、口に出した瞬間に相手へ届きます。

言い直せば、話の流れが止まります。

だから、迷う時間を最初から持てません。

決めておくのは、始まる前だけになります。

同じ語でも、分野と読み手で訳し方が変わる 原文 その分野で決まっている 訳語 お客様の社内で使ってい る言い方 前にお納めした訳文 人が語ごとに四つを照らして、その場で一つを選ぶ 訳し終わってから、語がそろっているかを最初から見直すことになる
図2 同じ語でも、分野と読み手で訳し方が変わる

四つとも、同じ一つの語のことです。

それでも、どれも間違いではありません。

間違いでないので、選んだ理由を残さないかぎり、次も同じ迷いが起きます。

できることの一覧は、どこにありますか?

六つの工程ごとの一覧は、AI業務棚卸のページに置いてあります。

この記事では「そもそも、なぜその手間が生まれるのか」だけを書きました。

「AIを使って何ができるか」は、下のページに全部並んでいます。

通訳・翻訳の六つの工程と、できること一覧

https://braincommunity.jp/tanaoroshi/site/honyaku.html

よくあるご質問

Q1.なぜ、このゆれは通訳・翻訳でだけ起きるのですか?

正解が一つに決まらない選択を、何百回もくり返すからです。

計算なら、答えは一つです。訳語は、どれも成り立つ候補の中から選びます。選ぶ回数だけ、ゆれる余地があります。

Q2.なぜ、用語集を作れば済むというわけにいかないのですか?

載っていない語のほうが多いからです。

決めておけるのは、事前に思い付いた語だけです。原文を読み進めると、想定していなかった語が次々出てきます。

Q3.なぜ、分量が倍になると見直しが倍以上になるのですか?

離れた場所どうしの照らし合わせが増えるからです。

訳す作業は、ページ数に比例します。ゆれを探す作業は、離れた組み合わせを見るので、それより速く増えます。

Q4.なぜ、得意分野の案件でも時間がかかるのですか?

分野が分かるほど、候補が増えるからです。

知らなければ、ひとつしか思い付きません。知っていれば、どれが適切かを比べることになります。

Q5.何から始めればよいですか?

まず一件、訳す時間と見直す時間を分けて計ることからです。

見直しの割合が分かります。その割合が、選んだ理由を残せていない分の大きさです。

まとめ

通訳・翻訳の時間は、訳す速さだけでは決まりません。

同じ語をそろえ直す時間で決まります。

訳語に正解が一つ無いので、選ぶたびに揺れます。

選んだ理由は、いまはその一行にしか残っていません。

正解を一つにできないなら、選んだ理由の残し方を変えるしかありません。

まず、何から始めればよいですか?

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AI業務棚卸(無料・登録不要)

https://braincommunity.jp/tanaoroshi/site/honyaku.html

通訳・翻訳の六つの工程が、そのまま並んでいます。

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ブレインコミュニティ合同会社

現場の手作業の隙間を、AIで自動化する受託開発です。

代表は製造設計を十四年、業務改善のコンサルティング、そしてAIの実装。

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