
訪問はもう終わっているのに、書く仕事だけが残っている。
訪問看護・訪問介護では、これが毎日続きます。
記録が多いのは、書く項目が細かいからだけではありません。
書ける場所が、働いた場所と離れているからです。
今回は、その離れ方がどこから来ているのかを分解します。
働いている間は、両手が利用者さんに向いているからです。
訪問先でしていることは、体を使う仕事です。
手を使っている間、書くことはできません。
書けるのは、終わってからです。
終わってからの場所は、車の中か、事業所に戻ってからです。
働いた場所と、書く場所が、そもそも同じではありません。
六つの工程に分かれます。
一つ目、相談・準備。
二つ目、訪問・ケア。
三つ目、チーム連携・情報共有。
四つ目、計画見直し・評価。
五つ目、スタッフ管理・教育。
六つ目、介護報酬の請求と記録。
手間が生まれるのは、二つ目と六つ目です。
二つ目の訪問・ケアで、記録のもとになる出来事が起きます。
六つ目の介護報酬の請求と記録で、その記録がそのまま請求の根拠になります。
今回は、二つ目を分解します。
見た場所と、書く場所の間に、移動がはさまるからです。
訪問先で見たことは、その場では頭の中にしかありません。
書くのは、次の訪問先へ向かう車の中か、事業所です。
その間に、次の利用者さんのことが入ってきます。
入ってきた分だけ、前の記憶は薄れます。
薄れた分を取り戻す時間が、記録の時間として別に要ります。
見たときと書くときの間が、空いているからです。
訪問中に気づいたことは、いくつもあります。
そのときは覚えていても、書くのは何時間かあとです。
その間に、別のお宅を二軒も三軒も回っています。
どのお宅の話だったかを、まず思い出すところから始まります。
思い出す時間は、ケアの時間にも移動の時間にも数えられていません。
気づいた人が、その場では誰にも伝えられないからです。
変化に気づくのは、訪問している一人です。
その一人は、いま利用者さんのお宅にいます。
伝えるのは、事業所に戻ってからになります。
戻るまでの間、他の人はその変化を知りません。
知らないまま次の訪問に出た人が、同じ変化にまた気づきます。
指示書が事業所にあり、利用者さんがお宅におられるからです。
医師の指示は、紙で事業所に届きます。
ケアをするのは、利用者さんのお宅です。
手元に持っていくのは、写しか、覚えた中身です。
覚え違いがあっても、その場では確かめられません。
確かめるのは戻ってからなので、直すのは次の訪問になります。
記録が、見た本人にしか書けないからです。
訪問したのは一人です。
見たことは、その一人の中にしかありません。
他の人が代わりに書くことはできません。
人を増やすと、訪問の数と一緒に記録の数も増えます。
一人あたりの書く時間は、そのままです。
四つとも、同じ一人の利用者さんのことです。
それでも、四つが同じ場所に揃うのは事業所に戻ってからです。
揃うのが後なので、記録は必ずあとまわしになります。
六つの工程ごとの一覧は、AI業務棚卸のページに置いてあります。
この記事では「そもそも、なぜその手間が生まれるのか」だけを書きました。
「AIを使って何ができるか」は、下のページに全部並んでいます。
訪問看護・訪問介護の六つの工程と、できること一覧
Q1.なぜ、この手間は訪問の仕事でだけ起きるのですか?
仕事場が、事業所の外に散らばっているからです。
施設の中で働く仕事なら、見た場所のすぐ横に記録の場所があります。訪問は、一軒ごとに場所が変わります。
Q2.なぜ、その場で書けばよいというわけにいかないのですか?
その場の時間が、ケアのために決まっているからです。
訪問の時間は、あらかじめ長さが決まっています。書く時間をそこから取れば、ケアの時間が短くなります。
Q3.なぜ、記録が請求とつながっていると手間が増えるのですか?
書いた言葉が、そのまま請求の根拠になるからです。
覚え書きで足りるなら短く書けます。根拠になるものは、決まった言葉で、抜けなく書く必要があります。
Q4.なぜ、経験の長い人ほど記録が重くなるのですか?
気づくことが増えるからです。
見えるものが増えれば、書き残すことも増えます。慣れによって速くなる分より、気づく量が増える分のほうが大きくなります。
Q5.何から始めればよいですか?
まず一日、訪問が終わった時刻と書き終えた時刻を並べることからです。
二つの差が、記録のために別に使っている時間です。自分の事業所の数字で見えます。
訪問の仕事の手間は、書く項目の細かさだけでは決まりません。
見た場所と書く場所が離れていることで決まります。
離れている間に、記憶は薄れます。
薄れた分を取り戻す時間が、記録の時間として別に要ります。
場所を近づけられないなら、見たことの残し方を変えるしかありません。
業種を選ぶだけの無料の診断を開いてください。
AI業務棚卸(無料・登録不要)
訪問看護・訪問介護の六つの工程が、そのまま並んでいます。
手間がかかっている工程をクリックしてください。
その工程で使えるAIと、いまかかっている時間から、一年でどれだけ手間が減るかが、その場で出ます。
訪問看護・訪問介護が一覧に無ければ、お問い合わせいただければ無料で診断します。
登録もアンケートもいりません。
ブレインコミュニティ合同会社
現場の手作業の隙間を、AIで自動化する受託開発です。
代表は製造設計を十四年、業務改善のコンサルティング、そしてAIの実装。
ご相談とお見積りは無料です。