
監修:大川行成(ブレインコミュニティ合同会社 代表/元・富士通総研 BPRコンサルタント)
業務改善とAIの側から、ネイルサロンの仕事の形を分析しています。資格が要る手続きそのものの判断や助言をするものではありません。 → この人について
この記事は当社の型に沿って機械が組み、大川行成が八十五本すべてを確認しています。
三年通ってくださっている方でも、毎回いちから相談が始まる。
ネイルサロンでは、これが当たり前です。
話が長いからではありません。
同じお客様に、同じ物を二度はお出しできないからです。
今回は、その決め直しがどこから来ているのかを分解します。
前回と同じ形が、次回の答えにならないからです。
前回と同じ髪型なら、また同じにできます。
爪は、前回と同じでは選ばれません。
季節も、その方の予定も、毎回違います。
だから、前回の記録は「次はこれ」の答えになりません。
答えにならない記録は、見返しても提案が早くなりません。
六つの工程に分かれます。
一つ目、デザインと材料の準備。
二つ目、ご予約の受付。
三つ目、施術前の準備とカルテ確認。
四つ目、施術とカルテの記録。
五つ目、施術後のご連絡と次回予約。
六つ目、売上集計とDMの準備。
手間が生まれるのは、二つ目と四つ目です。
二つ目のご予約の受付で、その日に取れる時間が決まります。
四つ目の施術とカルテの記録で、その時間の中で決めごとをします。
今回は、四つ目を分解します。
何を作るかを決める時間が、作る時間と同じ枠の中にあるからです。
お客様が座られてから、今日の形を決めます。
決まるまでの時間は、その日によって違います。
決めるのに長くかかれば、作る時間が短くなります。
短くなった分は、仕上がりに出ます。
だから、同じ料金の施術でも、中身の配分が毎回違います。
写真の形が、その方の爪でそのまま出るとはかぎらないからです。
写真は、別の方の爪の上のものです。
長さも形も、その方とは違います。
同じ色を置いても、見え方が変わります。
違いを言葉で説明するところから始まります。
説明が済むまで、作り始められません。
何を使うかが、決まるまで分からないからです。
色も素材も、その日に決まります。
決まってから棚を見ます。
見て初めて、残りが少ないと分かります。
足りなければ、その場で別の案に変えます。
変えた案は、はじめのご希望とは違うものになります。
残っているのが結果の写真で、なぜそうしたかが残らないからです。
カルテには、使った色と形が書いてあります。
なぜその色にしたかは、書く欄がありません。
その方が避けたい色も、書かれていません。
次に来られたとき、また同じことを伺います。
同じことを二度聞かれると、覚えられていないと伝わります。
その方の好みが、担当者の中にしか無いからです。
好みは、施術中の会話で分かります。
会話は、その場にいた人だけが受け取ります。
書き残す欄が決まっていないので、残りません。
担当が替わると、また最初から探ることになります。
だから、指名の方が休むと、その日の予約が動きます。
四つとも、同じ一人のお客様の、今日のことです。
それでも、四つが揃うのは席についていただいてからです。
揃うのがその場なので、決める時間を前に出せません。
六つの工程ごとの一覧は、AI業務棚卸のページに置いてあります。
この記事では「そもそも、なぜその手間が生まれるのか」だけを書きました。
「AIを使って何ができるか」は、下のページに全部並んでいます。
ネイルサロンの六つの工程と、できること一覧
いま月額で払っている道具を、自社のしくみに置き換える
お客様や取引先からお預かりした情報が、どこで外へ広がるのかは、ネイルサロンで、預かった情報が外へ広がる理由で説明しています。
Q1.なぜ、この決め直しはネイルサロンでだけ起きるのですか?
お客様が、前と同じ物を望まれないからです。
同じ形を続けたい仕事なら、前回の記録がそのまま指示書になります。毎回変える前提だと、記録は指示書になりません。
Q2.なぜ、写真の見本をたくさん用意しても短くならないのですか?
見本が増えると、選ぶ時間も増えるからです。
候補が多いほど、迷う時間は長くなります。減らすには、その方に合わない候補を先に外す必要があります。
Q3.なぜ、常連の方ほど時間がかかることがあるのですか?
前と違うものを、という前提が強くなるからです。
はじめての方は定番で決まります。何度も来られている方は、前回までと違う案を探すところから始まります。
Q4.なぜ、料金を時間で決めにくいのですか?
決める時間と作る時間が、分かれていないからです。
同じ二時間でも、相談が長い日と作業が長い日があります。どちらも同じ料金になります。
Q5.何から始めればよいですか?
まず一日、座っていただいてから作り始めるまでの時間を計ることからです。
決める時間が全体の何割かが分かります。そこが短くなれば、そのまま仕上げの時間になります。
ネイルサロンの時間は、腕の速さだけでは決まりません。
何を作るかが決まるまでの時間で決まります。
決まるのは、お客様が座られてからです。
前回の記録は、その決定を早くしてくれません。
同じ物を出せないなら、決め方の残し方を変えるしかありません。
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ネイルサロンの六つの工程が、そのまま並んでいます。
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その工程で使えるAIと、いまかかっている時間から、一年でどれだけ手間が減るかが、その場で出ます。
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