
十時のご予約に、車が間に合いませんでした。
前のお客様の返却が、三十分遅れたからです。
レンタカーでは、これが連鎖します。
次に貸せるかどうかを、前のお客様が決めておられるからです。
今回は、その連鎖がどこから来ているのかを分解します。
同じ一台を、日に何度も貸すからです。
朝に出た車が、昼に戻り、また夕方に出ます。
一台が、一日に三組のお客様を回ります。
次のご予約に間に合うかは、前の返却の時刻で決まります。
返却の時刻は、お客様の道中で決まります。
こちらでは、早めることができません。
六つの工程に分かれます。
一つ目、車両と料金プランの準備。
二つ目、ご予約と貸渡契約。
三つ目、配車と車両の準備。
四つ目、貸出中の管理。
五つ目、ご返却と精算。
六つ目、請求と売上の集計。
手間が生まれるのは、二つ目と五つ目です。
二つ目のご予約と貸渡契約で、その車を次に貸せるかを決めます。
五つ目のご返却と精算で、その判断が合っていたかが出ます。
今回は、二つ目を分解します。
その時刻に車が在るかどうかが、その日にならないと確かでないからです。
台帳の上では、十時に一台空いています。
その車は、九時半に返る予定です。
返ってから、清掃と点検に三十分かかります。
予定どおりなら、十時に出せます。
十五分遅れれば、出せません。
同じ車を、続けて次のお客様にお貸しするからです。
十時のお客様は、遅れた分だけお待ちになります。
その方の返却も、そのぶん後ろへ動きます。
夕方のお客様にも、同じだけ伝わります。
一日のうちで吸収できる余りは、あまりありません。
だから、朝の三十分が夕方まで残ります。
お渡しする前に、確かめることが決まっているからです。
免許の内容を見ます。
契約の中身をご説明します。
車の傷を、お客様と一緒に確かめます。
どれも、省くとあとで争いになります。
混んでいても、短くできない部分が残ります。
傷が、貸す前からあったかどうかを見比べるからです。
返ってきた車を、一周見ます。
小さな傷が見つかります。
貸す前の記録と見比べます。
記録が写真であれば、その角度を探します。
見つからなければ、お客様とお話しすることになります。
増えるのが車であって、受付と清掃の手ではないからです。
車は借りて増やせます。
受付は、一人が一組ずつです。
清掃も、一台ずつです。
台数が増えれば、受付と清掃の待ちが伸びます。
待ちが伸びると、出発の時刻がまた後ろへ動きます。
四つとも、同じ一台のことです。
それでも、返る時刻だけがこちらの手の外にあります。
外にあるので、余りを持たないかぎり連鎖が止まりません。
六つの工程ごとの一覧は、AI業務棚卸のページに置いてあります。
この記事では「そもそも、なぜその手間が生まれるのか」だけを書きました。
「AIを使って何ができるか」は、下のページに全部並んでいます。
レンタカーの六つの工程と、できること一覧
Q1.なぜ、この連鎖はレンタカーでだけ起きるのですか?
同じ物を、日に何度も貸し直すからです。
売る商売なら、渡せば終わりです。貸す商売は、返ってこないと次が始まりません。
Q2.なぜ、余りの車を置いておけないのですか?
置いている間、その車が費用だけになるからです。
遅れに備えて何台か空けておけば、確かに間に合います。空けた分は、その日の売上になりません。
Q3.なぜ、返却の遅れを止められないのですか?
道中のことが、こちらの手の外だからです。
渋滞も、ご用事の延びも、お客様の側で起きます。追加料金はいただけますが、時刻は戻りません。
Q4.なぜ、清掃の時間を短くできないのですか?
次のお客様にお渡しできる状態にする必要があるからです。
前の方の跡が残っていれば、そのままではお貸しできません。短くできるのは手順であって、必要な状態ではありません。
Q5.何から始めればよいですか?
まず一か月、予定の返却時刻と実際の返却時刻の差を並べることからです。
どれくらい遅れる前提で組めばよいかが分かります。連鎖を止める余りの大きさが数字で出ます。
レンタカーの回転は、台数だけでは決まりません。
前のお客様が返される時刻で決まります。
その時刻は、こちらでは早められません。
早められないので、余りを持たない限り遅れが連鎖します。
返却を早められないなら、間の詰め方を変えるしかありません。
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レンタカーの六つの工程が、そのまま並んでいます。
手間がかかっている工程をクリックしてください。
その工程で使えるAIと、いまかかっている時間から、一年でどれだけ手間が減るかが、その場で出ます。
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ブレインコミュニティ合同会社
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代表は製造設計を十四年、業務改善のコンサルティング、そしてAIの実装。
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