
監修:大川行成(ブレインコミュニティ合同会社 代表/元・富士通総研 BPRコンサルタント)
業務改善とAIの側から、製造・工場の仕事の形を分析しています。資格が要る手続きそのものの判断や助言をするものではありません。 → この人について
この記事は当社の型に沿って機械が組み、大川行成が八十五本すべてを確認しています。
前にも似た物を作ったはずだ。
製造・工場では、そう思って探し始めることがよくあります。
そして、たいてい途中でやめて、一から引き直します。
作り直すたびに、似ているけれど少し違う物が一つ増えます。
今回は、その増え方がどこから来ているのかを分解します。
過去の物が、案件の名前で並んでいて、中身で引けないからです。
図面は案件ごとの場所に入っています。部品の表もその横にあります。
だから、どの案件かを思い出せれば開けます。
しかし、思い出したいのは案件名ではなく、形と寸法と材質です。
その並びでは入っていないので、心当たりを片端から開くことになります。
開いて違えば、また次を開きます。
六つの工程に分かれます。
一つ目、企画・設計。
二つ目、資材調達・仕入れ。
三つ目、生産準備・工程管理。
四つ目、製造・加工。
五つ目、品質管理・出荷。
六つ目、経理・事務。
手間が生まれるのは、一つ目と三つ目です。
一つ目の企画・設計で、探すより引き直すことになります。
三つ目の生産準備・工程管理で、その差が段取りの手間になります。
今回は、一つ目を分解します。
探す時間が読めないのに、引き直す時間は読めるからです。
引き直すなら、何時間かかるか見当が付きます。
探すのは、五分で見つかることも、半日出てこないこともあります。
納期が決まっている場では、読める方を選びます。
選び続けた結果が、いまの図面の数です。
数が増えたので、次はもっと探せません。
既にある部品を見つけられないまま、新しい番号を採るからです。
同じ働きの部品が、寸法だけ少し違う形で並びます。
並んでいることに気づくのは、在庫を数えたときです。
気づいても、図面はもう出ています。
だから、まとめる話は次回へ送られます。
形や寸法で引ける形なら、採る前に気づけます。
図面から拾い出して、人が打ち直しているからです。
図面に書いてあることを、表の形に置き換えます。
置き換えるだけなので、新しい価値は生まれません。
それでも一つ打ち間違えれば、違う物が届きます。
だから慎重になり、そのぶん時間がかかります。
書き写しは、いま機械に渡せる代表です。
前回どう段取ったかが、その人の手の記憶にあるからです。
治具の位置、刃物の順番、確かめる寸法。
どれも手順書には粗くしか書いてありません。
細かいところは、やった人が覚えています。
覚えている人が休むと、同じ段取りに倍かかります。
過去の段取りが残っていれば、時間は読める形になります。
作った日の条件が、別々の紙に散っているからです。
材料のロット、機械の設定、作業した人、その日の温度。
どれも記録はありますが、置き場所が違います。
一つの製品について集めるには、人が全部の紙をたどります。
たどっている間、同じ条件で次の製品が流れています。
製品ごとに条件がそろっていれば、追う作業は数分で終わります。
思い出したいのは案件名ではなく、形と寸法と材質です。
その並びで入っていないので、開いて違えば、また次を開きます。
引き直す時間は読めるので、読めるほうが選ばれます。
六つの工程ごとの一覧は、業種ページに置いてあります。
この記事では「なぜそうなるのか」だけを書きました。
「どの作業をAIに任せられるか」は、下のページに全部並んでいます。
製造・工場の六つの工程と、できること一覧
いま月額で払っている道具を、自社のしくみに置き換える
お客様や取引先からお預かりした情報が、どこで外へ広がるのかは、製造・工場で、預かった情報が外へ広がる理由で説明しています。
Q1.なぜ、この作り直しは製造・工場でだけ起きるのですか?
同じ物を二度作らない商売だからです。
同じ物を作り続けるなら、図面は一枚で足ります。一品ずつ違うから、図面が増え続けます。
Q2.なぜ、似た部品が増えつづけるのですか?
既にある部品を、番号を採る前に見つけられないからです。
気づくのは在庫を数えたときで、そのときには図面がもう出ています。だから、まとめる話は次回へ送られます。
Q3.なぜ、気をつけていても防げないのですか?
納期が決まっている場では、読める時間のほうが選ばれるからです。
探せば見つかるかもしれない、では選べません。何時間かかるか分かるほうを選びます。
Q4.なぜ、人数が少ない工場ほど効くのですか?
設計も段取りも同じ人がやっていると、探す時間が丸ごと納期を押すからです。
押した分は残業になるか、作り直しになります。どちらも原価に乗ります。
Q5.何から始めればよいですか?
まず一件、過去の図面を探すのにかかった時間を測ることからです。
時間が分かれば、引ける形にする値打ちがあるかどうかも分かります。
製造・工場で似た物が増えるのは、整理が下手だからではありません。
過去の物が案件の名前で並んでいて、中身で引けないからです。
引けないので、探す時間が読めず、読める方の作り直しが選ばれます。
探す作業は、いま企画・設計の工程で機械に渡せます。
渡したぶん、同じ物を二度作らずに済みます。
業種を選ぶだけの無料の診断を開いてください。
AI業務棚卸(無料・登録不要)
製造・工場の六つの工程が、そのまま並んでいます。
手間がかかっている工程をクリックしてください。
その工程で使えるAIと、いまかかっている時間から、一年でどれだけ手間が減るかが、その場で出ます。
製造・工場が一覧に無ければ、お問い合わせいただければ無料で診断します。
登録もアンケートもいりません。
ブレインコミュニティ合同会社
現場の手作業の隙間を、AIで自動化する受託開発です。
ご相談とお見積りは無料です。