
入社の書類が、机に積まれている。
一人ぶん打ち込むのに、思ったより時間がかかる。
そのあいだに、次の月の給与計算が近づいてくる。
社会保険労務士の事務所では、これがよく起きます。
人を増やさずに顧問先を増やそうとすると、まずここで詰まります。
顧問先から届くものが、いまも紙と画像だからです。
入社書類。扶養の届。住所の変更。
どれも、顧問先の机の上にある紙を写したものが届きます。
こちらの台帳に入れるには、人が読んで打ち込むしかありません。
打ち込みが終わるまで、届出書類は作れません。
つまり、仕事の始まりが、人の打ち込み待ちになっています。
六つの工程に分かれます。
一つ目、相談・契約準備。
二つ目、従業員情報管理・手続き準備。
三つ目、給与計算・勤怠管理支援。
四つ目、労務相談・就業規則作成。
五つ目、助成金申請・行政対応。
六つ目、請求・報告・情報更新。
時間を取られるのは、二つ目と四つ目です。
二つ目の従業員情報管理で、打ち込みと届出が積み上がります。
四つ目の労務相談で、法規を探す時間がかかります。
今回は、二つ目を分解します。
従業員の数だけ増える作業だからです。
相談の仕事は、顧問先が増えても同じようには増えません。
手続きの仕事は、従業員の数だけ増えます。
顧問先を増やすと、まずここが手いっぱいになります。
しかも、この工程の四つの作業は、どれも同じ形の繰り返しです。
繰り返しは、人がやるほど疲れて、機械がやるほど正確になります。
入り口が紙のままだからです。
顧問先ごとに、書式も、届く形も違います。
紙で来るところ、写真で来るところ、PDFで来るところ。
こちらでそろえてから打ち込むので、そろえる手間が先にかかります。
一人ぶんは短くても、人数ぶん積み上がります。
そろえる作業を機械に渡せば、この積み上がりは消えます。
前回の届出を開いて、直して使い回しているからです。
氏名を変え、日付を変え、事業所の欄をそろえる。
毎回、同じ手順を人がなぞっています。
台帳に必要な項目がそろっていれば、下書きは出てきます。
それでも作り直すのは、台帳と届出がつながっていないからです。
つないでしまえば、人に残るのは確認だけになります。
一つの変更が、いつも一つでは終わらないからです。
住所が変われば、保険も、給与も、通勤手当も動きます。
誰に何を伝えたかを、人が覚えておく形になっています。
覚えている人が休むと、そこで止まります。
記録を残して自動で知らせる形にすれば、覚える必要がなくなります。
あとから「誰に何を伝えたか」も確かめられます。
合わない一件を見つけるのに、全部を見る羽目になるからです。
提出書類と台帳を、二つ並べて目で追っています。
合っている項目は、見ても何も起きません。
それでも見ないと、合わない項目が分かりません。
ここは事務所ごとに見る点が違うので、要相談で承ります。
無い機能を、あるように書くことはしません。
六つの工程ごとの一覧は、業種ページに置いてあります。
この記事では「なぜそうなるのか」だけを書きました。
「どの作業をAIに任せられるか」は、下のページに全部並んでいます。
社会保険労務士の六つの工程と、できること一覧
AIを実行から外す。ここが線です。
社会保険労務士でいえば、台帳への書き写しが機械、制度をどう使うかの判断が人です。
人がやること。どこを機械に任せるかを決めて、出てきた結果を確認する。
AIがやること。読み取り、下準備、下書き。そして処理の型を一度だけ作る。
機械がやること。計算、突き合わせ、写し、繰り返し。
AIは百件なら正確です。一万件になると壊れます。
だから、型はAIに作らせ、実行は機械に渡します。
Q1.なぜ社会保険労務士の事務所でAIの活用が必要なのですか?
手続きの仕事が、従業員の数だけ増えるからです。
相談の仕事は、同じようには増えません。手続きだけが先に手いっぱいになるので、顧問先を増やす前にここで限界が来ます。
Q2.なぜ顧問先を増やすと、まず手続きで詰まるのですか?
従業員の数だけ、打ち込みと届出が増えるからです。
打ち込みが終わるまで届出は作れないので、そこで止まると、そのあとが全部止まります。
Q3.なぜ、制度の判断はAIに任せないほうがよいのですか?
間違えても、もっともらしい答えが返るからです。
実在しない条文や数値が混ざっても、見た目では分かりません。判断は資格を持つ人が持ちます。
Q4.なぜ、一人の事務所ほど効くのですか?
打ち込みと相談を、同じ人がやっているからです。
打ち込みに時間を取られると、顧問先を増やす余地がそのまま消えます。
Q5.何から始めればよいですか?
入社書類の台帳化から始めるのが早いです。
打ち込みが軽くなれば、届出も、変更の通知も、そのあとが全部つながります。
社会保険労務士の事務所の限界を決めているのは、相談の量ではありません。
従業員の数だけ増える、手続きの量です。
その入り口は、いまも紙の打ち込みです。
打ち込みと下書きは、手順が毎回同じです。
渡したぶん、顧問先の相談に戻れます。
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ブレインコミュニティ合同会社
現場の手作業の隙間を、AIで自動化する受託開発です。
代表は製造設計を十四年、業務改善のコンサルティング、そしてAIの実装。
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