
調査に伺った日と、工事に入る日は、同じ日ではありません。
その間も、水は漏れ続けています。
開けたときの傷み方は、見たときより必ず大きくなっています。
だから、見積もりは「その日の写真」でしかありません。
今回は、その「先へ進む」がどこに効いてくるのかを分解します。
直す場所が、壁と床の裏にあるからです。
見えているのは、水が出ているところだけです。
原因は、その上流のどこかにあります。
どこまで替えるかは、開けてから決まります。
開ける前に書けるのは、見込みだけです。
見込みと現物の差が、そのまま工事中の記録になります。
六つの工程に分かれます。
一つ目、依頼受付・調査準備。
二つ目、見積もり・契約。
三つ目、工事手配・準備。
四つ目、工事実施・管理。
五つ目、完了確認・アフターフォロー。
六つ目、請求と工事台帳の記録。
手間が生まれるのは、二つ目と四つ目です。
二つ目の見積もり・契約で、開ける前の見込みを数字にします。
四つ目の工事実施・管理で、その見込みとの差を記録します。
今回は、二つ目を分解します。
見た日から工事の日までの間も、傷みが進んでいるからです。
調査の日に、漏れている場所を確かめます。
工事は、部材と職人の都合で数日あとになります。
その数日も、水は同じ場所を通ります。
木部や下地は、その間に含んだ分だけ傷みます。
開けたときには、見た日の状態ではありません。
どの作業が何回要るかが、現場ごとに違うからです。
単価は、一つの作業あたりの値段です。
その作業が何回になるかは、配管の通り方で変わります。
古い建物ほど、図面と実際が合いません。
合わない分は、その場で数えます。
数えた結果を、単価に当てはめることになります。
増えた分の理由が、開けた中にしか無いからです。
開けたら、隣の配管も傷んでいました。
今替えなければ、近いうちに同じ工事になります。
その説明を、その場でしなければなりません。
写真を撮って、お見せします。
撮った写真は、あとで請求の根拠にもなります。
水が止まらない現場を、後回しにできないからです。
朝に組んだ順番があります。
昼に、漏れているというご連絡が入ります。
そちらを先に回ります。
後ろの予定は、全部ずれます。
ずれたことを、一件ずつご連絡します。
一つの現場で、施工の前と後を両方残す必要があるからです。
開ける前の状態を撮ります。
配管を替えたところも撮ります。
閉じたあとも撮ります。
どれがどの現場のどの場面かは、撮った人しか分かりません。
分けるのは、現場から戻ってからです。
四つとも、同じ一件の工事のことです。
それでも、決めた日と開けた日がずれています。
ずれた分を人が説明するので、記録を残す手間が残ります。
六つの工程ごとの一覧は、AI業務棚卸のページに置いてあります。
この記事では「そもそも、なぜその手間が生まれるのか」だけを書きました。
「AIを使って何ができるか」は、下のページに全部並んでいます。
水道・水回り工事の六つの工程と、できること一覧
Q1.なぜ、調査の日に工事まで終えられないのですか?
必要な部材が、その場で分からないからです。
開けてみて初めて、どの径のどの部材が要るかが決まります。持っていなければ、取り寄せになります。
Q2.なぜ、写真が請求の根拠になるのですか?
工事が終われば、壁も床も閉じてしまうからです。
中でどうなっていたかは、あとから見られません。撮ったものだけが残ります。
Q3.なぜ、同じ症状でも金額が違うのですか?
配管の通り方が、建物ごとに違うからです。
同じ蛇口の漏れでも、どこから引いているかで手間が変わります。見えている部分は同じです。
Q4.なぜ、届出の期限が別の負担になるのですか?
工事の予定と、書類の期限が別に走るからです。
給水装置の工事には届出が要ります。工事が動いても、期限のほうは動きません。
Q5.何から始めればよいですか?
一件で、見積もりから請求までに金額が何回変わったかを数えることからです。
変わった回数が、開ける前に決められなかった部分です。その分が、説明と記録にかかっている手間になります。
水道・水回り工事の手間は、作業の難しさから来ているのではありません。
直す場所が壁と床の裏にあるところから来ています。
見た日と開けた日の間も、傷みは進みます。
だから、見積もりは必ず動きます。
見えないものを先に見られないなら、動いた分を残す手間のほうを軽くするしかありません。
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水道・水回り工事の六つの工程が、そのまま並んでいます。
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ブレインコミュニティ合同会社
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代表は製造設計を十四年、業務改善のコンサルティング、そしてAIの実装。
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